
苦手克服は「分からなくなった時期」より1年前から|ドラゴン桜の小2に戻る話
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こんにちは。e!センセイ塾長の松尾です。「うちの子、英語が苦手で。中3になってから取り返せるんでしょうか」「数学が分からないって言うんですが、どこから戻ればいいんでしょう」——保護者の方からよくいただくご相談です。
結論:「分からなくなった時期」ではなく、その1年以上前から戻ります
結論からお伝えします。苦手教科の克服には、「分からなくなったところに戻る」では不十分です。本人が「分からない」と感じた時点で、すでにその1年以上前から定着が崩れていることがほとんどです。
この記事では、漫画「ドラゴン桜」の有名なシーンを起点に、なぜ「分からないところ」より前に戻る必要があるのか、現実的にどう取り組むかをお伝えします。
元になった話:ドラゴン桜の「お前らが戻るのは小学校2年生だ」
私自身がこのテーマで発信したところ、保護者の方からも指導者の方からも多くの共感をいただきました(180件以上の「いいね」をいただきました)。
中高生が苦手教科を克服するために、その教科で分からなくなった時期や単元に戻って学習をし直しましょうと言われています。特に英語と数学についてはこのように言われます。しかしこれは一見すると正しいようで間違った方法です。 数年前にドラゴン桜の漫画でこのようなシ
塾長・松尾のXより
東大を目指す高校3年生に数学の課題を出す→ボロボロ→「君たちは高校3年の数学をやっている場合じゃない」→生徒「高1まで戻ればいい?」→講師「もっとだ!お前らが戻るのは小学校2年生だ!」というシーンです。
漫画だから誇張、ではありません。実際に現場で生徒さんを見ていると何ら大げさではないのです。
なぜ「分からなくなった時期」より前に戻るのか
英語と数学は積み重ねの教科です。積み重ねの教科で「ある日突然分からなくなる」ことは、ほぼ起きません。本人が「分からない」と感じたときには、それより前の単元の定着がすでに甘い状態になっています。
数学が苦手な高校生の実例
問題の中の数字に「分数」を混ぜるだけで正答率が下がります。分数は小学校4〜5年生の学習内容。高校数学に進んでいても、土台は崩れているのです。
ドラゴン桜の主人公の実態
「さすがに小学校2年生の算数くらいは手が動く」のですが、100問やると多少の間違いが出ます。スピードと正確性まで含めると、苦手な生徒の四則演算は不安定。だから小数・分数・文字式・関数があやふやになっていきます。
英語の積み重ねの崩れ方
高1で英語が苦手なお子さまは、たいてい中1英語のbe動詞・一般動詞の段階で定着が甘いです。そこを放置したまま中2・中3・高1と進んでも、土台がない上に建物を積んでいる状態になります。
中1の計算1万問の話は中1で計算1万問やれば、6年間偏差値60を切らない、計算力の重要性は数学(算数)はまず計算力からもあわせてご覧ください。
現実的な戻り方の目安
「1年以上前に戻る」と聞くと現実離れに感じるかもしれませんが、戻ることで結果的に速く伸びます。学年別の目安は次の通りです。
| 現在の学年 | 戻る目安(英・数) |
|---|---|
| 中3で苦手 | 中1の秋〜冬 |
| 高1で苦手 | 中1の秋〜冬 |
| 高2で苦手 | 中2の始め |
| 高3で苦手 | 中2の始め〜中1(深刻なら小学校算数まで) |
最初の方はほとんどの問題が正解になるはずです。「やる意味がない」と感じるかもしれませんが、反復練習も定着には欠かせない工程です。
取り組むタイミングとしては、長期休暇(夏休み・冬休み・春休み)が最適です。学校の進度が止まっている間に、思い切って数年前の問題集を最初から最後までやり直します。
よくある質問
Q. 数年前の問題集をやり直すのは、子どもが嫌がりませんか?
A. 「下学年に戻る」ではなく「土台の確認」「伸ばすための助走」と位置付けると本人の抵抗が下がります。最初は簡単な問題が並ぶので、本人にとっては気持ちのいい時間になりやすいです。「これくらい簡単」と感じる経験が、その後の自信にもつながります。
Q. 受験まで時間がないので、戻る余裕がありません。今の単元を頑張ったほうがいいのでは?
A. 気持ちは分かりますが、土台が崩れた状態で今の単元を頑張っても穴の上に建物を積むようなものです。1〜2ヶ月の集中で中1〜中2の英数を戻すと、残り期間の新単元の吸収がまったく違ってきます。受験直前期ほど「戻る決断」が効きます。
Q. 家庭教師にお願いするなら、「戻りたい」とどう伝えれば?
A. 「学校の進度に合わせるよりも、まず中1〜中2の英数の総ざらいをしてください」と最初に伝えるのが一番スムーズです。良い家庭教師ほどこの判断ができますし、お子さまの現在地を踏まえて戻る地点を決めてくれます。
出典・参考
本記事冒頭の「ドラゴン桜」のシーンは、塾長・松尾本人が漫画「ドラゴン桜」(三田紀房/講談社)の作中エピソードとして紹介したものです。場面の具体的な巻数・話数は特定しておらず、伝聞・要約として扱っています。
e!センセイの考え
苦手教科の克服に必要なのは、「分からなくなった時期」より一段深い場所に戻る勇気です。長期休暇は絶好のチャンスです。
e!センセイには、お子さまの現在地を診断して「どこまで戻ればよいか」を一緒に決めてくれる家庭教師が登録しています。お子さまに合った家庭教師を探すことができます。

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