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入塾面談で「定期テストは取れますよね」と尋ねる保護者のイラスト

「定期テストくらいなら点取れますよね?」|入塾時のすれ違い

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こんにちは。e!センセイ塾長の松尾です。「でも、定期テストくらいなら点数取れますよね?」——個別指導塾や家庭教師の入会面談で本当によくいただく言葉です。

結論:定期テストは「範囲の勉強さえすれば取れる」ものではありません

結論からお伝えします。「定期テストくらいなら、その範囲の勉強さえすれば点数が取れる」というのは、残念ながら誤解です。1〜2年前の学習内容に大きな抜けがある状態で、今のテストだけ範囲を勉強しても、点数は思うように上がりません。

この記事では、なぜこの誤解が生まれるのか、入塾直後にすぐ点数が出ない本当の理由、保護者の方が結果を急ぎすぎないための心構えをお伝えします。

元になった話:入塾面談でいただく定番の一言

私自身がこのテーマで発信したところ、塾講師の方々から「あるある」と多くの共感をいただきました(150件以上の「いいね」をいただきました)。

「でも定期テストくらいだったら点数は取れますよね?」 これは個別指導塾の入塾時に、よく保護者の方から言われる言葉の一つです。 定期テストで100点を取る生徒なんて殆どいませんし、テストによっては80点以上がほぼ出ないこともあります。しかしなぜか「学校の「でも定期テストくらいだったら点数は取れますよね?」 これは個別指導塾の入塾時に、よく保護者の方から言われる言葉の一つです。 定期テストで100点を取る生徒なんて殆どいませんし、テストによっては80点以上がほぼ出ないこともあります。しかしなぜか「学校の定期テストは100点を取るのが当たり前」と考えている方が多いのです。そのため、「定期テストは簡単に点数が取れる」という考えにつなっがってしまうのでしょう。 このような誤解があるせいか、塾としては次のような悩みを抱えます。 例えば中学3年生の春に個別指導塾や家庭教師を始める際、塾側は「中学1年生の内容にかなり穴があるので、1年生の内容から計画的に学習をし直していきましょう」と提案を出すことがあります。塾としては3年生の春に1年生内容がボロボロの生徒なんて見慣れています。計画に沿って学習をさせ、入試に間に合わせるために授業回数やプランを提案します。 しかし定期テストは年に5回もあります。そのため入塾時には大抵、2~3週間後にテストを控えた状態となっています。そこで冒頭の「定期テストくらいなら、その範囲の勉強さえすれば、点数が取れますよね?」という言葉につながります。 実際には、1~2年生の学習内容に大きな抜けがある状態で、3年生の定期テストの問題が解けるようになることはあり得ません。 数学で言えば、中学1年生で学習する基礎的な計算ができないのに、なぜか中学3年生の因数分解やルートの計算は解けることはありません。また英語で言えば、中学1年生で学ぶ単語が書けない、文法のミスをしてしまう状態で、中学3年生の受動態や現在完了の問題が解ける、ということも当然起きないのです。 定期テストは範囲が決まっているから、その範囲のことをやれば点数が取れると考えてしまうのでしょう。 塾としては、入塾後に生徒本人の学力がついていても、いきなり直近のテストで点数が取れることはありません。しかし結果が出ないと「塾に通わせても意味がない」と言われ、退塾につながるケースが多いのです。 私は定期テストで高得点を取る生徒は、これまでの学習の積み重ねの上で現在も学習を続けている、かなり勉強ができる層であることを伝えます。また平均点が60点前後である以上、そうそう簡単に点数が取れないことも伝えるようにしています。 特に個別指導塾や家庭教師では、熱心かつ正しい学習指導をしているにも関わらず、このようなことから「意味がない」と言われてしまうことがあります。塾に関わっている人が抱える悩みの一つです。

塾長・松尾のXより

誤解の正体:「定期テスト=100点が当たり前」という思い込み

定期テストで100点を取るお子さまは実は殆どいません。学校・科目によっては80点以上が極めて少ないことすらあります。平均点は60点前後が標準です。

それでも「定期テスト=範囲が決まっているから、やれば100点が取れるもの」と考えてしまう保護者の方が多いのです。実際には、高得点を取れるお子さまは、これまでの学習の積み重ねの上に今も勉強を続けている、かなり上位の学力層です。

定期テストの得点分布と100点層の希少性を表すイラスト

入塾後にすぐ点数が出ない本当の理由

中3の春に塾や家庭教師を始めるとき、塾側はこう提案することがあります。

塾側の標準的な提案

「中1の内容にかなり穴があるので、1年生の内容から計画的にやり直していきましょう」

塾としては、3年生の春に1年生内容がボロボロのお子さまは見慣れています。入試までに間に合わせる計画を立てます。

ところが定期テストは年に5回。入塾時は大抵、2〜3週間後にテストが控えています。ここで「定期テストくらいなら、その範囲だけ勉強すれば点数取れますよね」と言われてしまうのです。

現実は逆です。

数学の例

中1の基礎的な計算ができないのに、中3の因数分解やルートの計算だけ点が取れることはあり得ません。

英語の例

中1の単語が書けない・基礎文法でミスする状態で、中3の受動態や現在完了の問題が解けるようになることもありません。

退塾につながる構図

入塾後に学力はついていても、直近のテストでは点数が出ません。すると保護者の方から「塾に通わせても意味がない」と評価されてしまい、退塾につながるケースが多いのです。

「1年以上前に戻る」必要性については苦手克服は「分からなくなった時期」より1年前から|ドラゴン桜の小2に戻る話もあわせてご覧ください。

保護者の方にお願いしたい心構え

塾・家庭教師は「次のテストで点を取らせるサービス」ではなく、「崩れた土台を立て直して、半年〜1年後に成果を出すサービス」だとご理解いただくと、お子さまにとっての結果が大きく変わります。

ひとつ目は、「最初の1〜2回の定期テストで判断しない」ことです。土台を戻す時期は、見かけ上のテスト点数が思ったほど上がりません。半年単位で見てください。

ふたつ目は、「定期テストの点数ではなく、模試の偏差値で見る」ことです。範囲のある定期テストではなく、範囲のない模試の偏差値が、本当の学力の指標です。

みっつ目は、「先生に『どこから戻して、いつ点数が出る計画か』を聞く」ことです。良い先生はこの計画を明確に持っています。漠然と「頑張ります」と言うだけの先生なら、計画を提示してもらってください。

半年〜1年単位で見る学力の伸びのタイムラインイラスト

よくある質問

Q. 半年も結果を待たないといけないんでしょうか?

A. 「結果ゼロで半年」ではなく、「目に見える点数アップまでに半年」というイメージです。家での解ける問題が増えた・口頭で説明できるようになった・モチベーションが上がった、といった「点数以前の変化」は1〜2ヶ月で見えてきます。これらが見える先生かを確認してください。

Q. 受験まで時間がない場合は、定期テスト対策も並行してほしいのですが?

A. もちろん並行できますが、優先順位を明確にしておくことが大切です。「直近の定期テストだけ最大化する」と「入試で結果を出す」は別の戦略です。どちらを優先するかを最初に先生と決めてください。両方を中途半端にやると、どちらも結果が出にくいです。

Q. 「直近のテストの点数も上げてください」と頼むのは無理ですか?

A. 無理ではありません。範囲が決まっているので、テスト直前の2週間は土台ではなくテスト範囲だけを集中的にやる、というやり方は可能です。ただ、これを毎回繰り返すと土台がいつまでも戻らないので、戻す期間とテスト対策期間のバランスを先生と相談して決めるのが現実的です。

出典・参考

本記事の内容は、塾長・松尾本人が20年の塾・家庭教師の入会面談で繰り返し経験してきた内容を、自身のX投稿としてまとめたものです。

e!センセイの考え

塾・家庭教師は「次のテスト」ではなく「半年後の本当の学力」を作るためのものです。最初の1〜2回のテスト結果で判断せず、長い目で見守っていただくことが、お子さまの伸びを最大化します。

e!センセイには、戻す計画と結果が出るタイミングを明確に示してくれる家庭教師が登録しています。お子さまに合った家庭教師を探すことができます。

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