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入試で100点を狙ってはいけない理由

こんにちは。今回は「入試で100点を狙ってはいけない理由」についての記事となります。

「入試本番では解ける問題をしっかりと解くことが大切」「本番では見直しは丁寧に」など、入試本番で得点を伸ばすための、受験生へのアドバイスがあります。

その中に「入試本番では100点は狙ってはいけない」というものがあるのをご存じでしょうか。

これには受験生のメンタルを安定させるための意図もあります。入試本番では焦らずに取り組みましょう、というメッセージですね。しかし「100点は狙ってはいけない」の重要な意図は別にあるのです。

そもそも「100点を狙ってはいけない」というのは、受験生にとって違和感のある言葉ではないでしょうか。例えば学校の小テストは「100点取って当たり前!」と先生は言います。100点が取れないと居残り、再テスト、というケースもあります。

また定期テストでも高い得点を狙う姿勢は評価されます。「今回のテストは100点を取るつもりで頑張った」と言えば、先生も感心するでしょう。

それではなぜ、入試本番では「100点は狙ってはいけない」となってしまうのでしょうか。

実は答えは非常に簡単なのです。例えば私立学校であれば、その学校の入試問題は、その学校に勤める先生が作成をします。作問担当者は当然、良い入試問題を作ろうとします。ここでいう「良い入試問題」の条件に「100点を極力出さないこと」が含まれているからです。

入試本番で100点満点の受験生が出てしまうと、何がまずいのでしょうか。入試はあくまでも、受験生同士の学力の差を測るために行われます。つまり学校側は、どの受験生の学力が高いのかを正確に把握する必要があるのです。

100点満点の受験生が一定数出てしまうと、全員同じ点数ということになってしまうため、この受験生同士の実力差が分かりません。入試を行う学校側は、これではまずいと考えるわけです。

もし学校の小テストであれば、生徒たちを教えているのは先生自身です。教えている先生がテストをするわけですから、当然「全員100点」が望ましい状況です。一方で入試は、受験生同士に差をつけることが目的です。この目的の違いによって「入試本番で100点は狙ってはいけない」ことになるのです。

実際に、入試問題の中には明らかな「捨て問」と呼ばれる難易度の高い問題があります。

私たち講師は入試問題を解き、解答や好評を出すことも仕事のうちです。その際に、「これは絶対に誰も解けないだろうな」という問題を実際によく見かけます。明らかに学校側が用意した「捨て問」でしょう。

「100点満点防止の難問」には、受験本番では時間を割かないようにしましょう。このような問題を無視して解ける問題を解く、ということが大切です。