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入試応援って何のためにするの?

こんにちは。今回は入試応援についての記事となります。

教育業界で長く働いてきた私の個人的な思い出も多く含んでいます。塾の入試応援について興味があるという人も是非ご一読ください。

私は大学生の時から、塾講師や家庭教師をしていました。しかし大学を卒業後、私立高校の教員をしたのが、私の社会人としての最初のキャリアでした。

つまり私は初め、入試応援をする塾側ではなく、その応援を管理する学校側にいたのです。

入試を行っている学校からすると、塾というのは大切な顧客のようなものです。塾が私たちがいる学校の受験を塾の生徒に勧めてもらえるかどうかで、学校の偏差値や評判は大きく変わるからです。

そのため入試当日、私たち学校は、塾の先生が入試応援をするスペースを設けたり、応援のルールを塾関係者に伝えたりします。

最近では見かけなくなりましたが、一昔前は校門前に塾生を大勢集めて一斉に大声を出す、なんていうこともありました。Youtubeなどで、昔のその様子は今でも見ることができます。近年は他の受験生を威圧するという理由から、塾側もそういった応援はしなくなりました。ただ念のためそういった応援はしないようにと、学校側は応援のルールを確認しているわけですね。

新米の高校教員だった私は、塾の先生が受験生と握手をして言葉を交わす姿を、校門付近で眺めていました。そして数年後、私は塾の講師として、入試当日の応援に行く側となったのです。

塾の先生はなぜ受験応援に行くのでしょうか。それは「受験生に最後までなにかしてあげたい」という気持ちがあるからです。

私たちは受験生と入試当日に握手をして、その生徒の成績が良くなる、などと安易なことは考えていません。そのようなことが起こらないからこそ、私たちは毎週授業をし、生徒はそれに必死でついていこうとし、自宅で宿題に取り組む、この生活を何年も続けるのですから。

ただ最後に何か一言かけると、生徒はリラックスして試験に臨み、本来の実力が発揮しやすくなるかもしれない、そういった小さい願いをこめて校門前に立っているのです。

実際、普段うけもっている生徒が私を見つけると、少し安心した表情をうかべます。また中には、試験の時間配分について最後の確認する生徒もいます。こういったコミュニケーションがあると、私たちも寒い中で立ち続けた甲斐があったと感じます。

ちなみに受験生とその保護者の方へ。受験応援で、普段教わっている先生と会えるかどうかは気にしない方が良いでしょう。受験応援ははあくまでも塾として行っているもので、自分が教わっている先生が受験する学校にいるかどうかは全く分かりません。

塾の講師はあくまでも塾の職員としての割り当てで各学校に向かうだけです。生徒の中には「3回も先生と会えた」という人もいれば「1回も自分が知っている先生に会えなかった」という人もいます。これについては塾側に意図はありませんので、気にしないでください。知ってる先生がいたらラッキーかも?くらいに考えると良いでしょう。

個人的な思い出と、入試応援の裏側についてでした。