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算数(数学)の文章題が苦手な生徒の共通点

今回は、「算数(数学)の文章題が苦手な生徒の共通点」というテーマの記事となります。

中学受験の算数や、高校受験の数学などで、文章題になると途端に問題が解けなくなるという生徒が多くいます。

なぜ普通の計算問題などは普通に解けるにもかかわらず、文章題にして出題されると急に解けなくなってしまうのでしょうか。

2020年に、小学校3年生~5年生の3学年を対象に、簡単な算数の文章題を出題するテストが実施されました。そして各設問ごとの正答率や、途中式や考え方の分析などが行われました。

特にどのような誤答が多いのかを分析した結果、文章題が解けない生徒の答案には、ある共通した特徴が見られました。

実際に出題された問題と、その誤答例を紹介します。

「設問1.子供が14人、1列に並んでいます。Aさんの前に7人います。Aさんの後ろには何人いるでしょうか。

「設問2.ケーキを4個ずつ入れた箱を、1人につき2箱ずつ3人に配ります。ケーキは全部で何個いりますか。

「設問3.ナオキくんのテープの長さは48センチで、エリさんのテープの長さの4倍です。エリさんのテープの長さは何センチですか。

これらの誤答にはある共通点があります。それは「文章題に出てくる数字を適当に足したり引いたり(かけたり割ったり)してしまっている」ということです。

つまり文章題を「読めない」のではなく、そもそも「読んですらいない」ということです。

実際にこのような生徒には、先生や親が簡単な説明をすると、すぐに理解をします。しかし何日かおいて同じような問題を解かせてみると、また誤答を繰り返してしまうのです。

他人が一緒に読んで説明をすると問題なく理解をするが、自分では解けない、これが「読んでいない」ことの一つの証拠になるわけです。

ではなぜ算数の文章題を読もうとしないのか。その原因の一つに「クモワの公式」が挙げられます。

「クモワの公式」とは、小学校で割合などを学ぶ際に使える公式のようなものです。食塩水の単元だと「シノゼ」、速さの単元だと「キハジ」と言われたりもします。

これは文章を読むことが苦しい生徒でも、何となく文章の中の数字を拾って当てはめれば、基礎問題だけなら解けるということで、今でも教えられることがあります。

しかしこのような公式に安易に頼ってしまうと、文章を読まずに、ただ機械的に数字を計算して、間違えたらまた適当に計算・・、というのを繰り返すことになります。

もちろんこれは「クモワの公式」に限った話ではありません。算数で図を書いて解く際に、その図が意味するものは何だろうか、ということを理解しながら進めることが大切なのです。

また数学でも同様です。意味が分からなくても何となく解ける、ということに終始してしまうと、数行ある文章題に全く歯が立たなくなってしまいます。

文章題は読まなくても答えが出せるはず、という考え方を捨て、しっかりと問題に向き合っていくことが大切です。