私立学校の教員採用の仕組み②
今回のテーマは「私立学校の教員採用の仕組み」についての続きとなります。
Q6.公立の先生と私立の先生、なりやすいのはどっち?
公立学校と私立学校の採用基準が全く異なるため、一概には言えません。ただし、私立学校の方が、学校のカラーに合った人を教員として採用することが多いため、教員志望者によって、公立向き、私立向き、といった違いは出てきます。
Q7.私立学校の先生になりたい人はどんな人?
私立学校出身の人は、教員として私立学校を選ぶ傾向はあります。また公立学校出身の人は、公立学校で教員をする道を選ぶ人が多いです。
そのため、公立学校が強い地方都市などでは、優秀な公立学校出身の人が、教員として公立に行きたがる傾向にあるため、公立の先生の方が質が高くなる傾向があります。
Q8.私立学校の先生にはどのような人が多いの?
私立学校はそれぞれの学校のカラーに合った人を教員として採用します。そのため、カラーの明確な学校ほど、教員を採用する際にその相性を重視します。おおまかな傾向は次のようになります。
・進学校(東大合格者が20人以上出る学校)の場合
教師のもつ教科の専門性を重視します。例えば、社会科の教員といっても、大学で日本史を専門に学んだ人が日本史の授業を担当し、世界史を専門に学んだ人が世界史の授業を担当するなど、専門による細分化があります。理科も同様で、物理、化学、生物、地学などをそれぞれの専門の教員が担当します。これは生徒の学力が通常よりも高い場合を想定し、そのような生徒を高いレベルまで導くことが必要となるからです。
特に学校全体の半分近くが東大に進学する学校の場合、教員は修士課程、博士課程の出身が多く、また採用も公募ではなく、大学院の博士課程に直接応募を呼び掛ける場合もあります。
生徒指導(叱るべき時に叱ることができるなど)の能力が重視されます。また部活動が盛んな学校の場合、教員側にも運動経験が求められます。そのためこのような学校では、自身がスポーツで全国大会に出るなどの実績があると採用されやすくなります。一方で大学院を出ているなどの、教科の専門性はそこまで重要視はされず、易しい内容でも生徒を引き付けられるようなタイプの授業を行う教員が重宝されます。ある学校では日本史の先生が元警察官、世界史の先生が元自衛隊、理科の先生が元麻薬取締役といった、個性派がそろっているケースもありました。
生徒と丁寧に対話できるタイプの教員が求められます。例えば生徒が授業中に少し騒がしくなるなどの際も、怒鳴って静かにさせるタイプの人はまず採用されません。そのため雰囲気も優しい先生が多く、1人1人に寄り添うタイプ教員を学校は求めます。
また学校の成績についても、いたずらに他人と競わせるタイプの学校は少ないです。そのため、「あなたは何のために勉強しているのか」などをしっかりと問うような人が教員として採用される傾向にあります。
以上が、私立学校の教員採用に関わるQ&Aでした。カラーのハッキリしている学校ほど、教員のカラーがハッキリします。そのため私立学校を選ぶ際には、学力だけでなく、学校ごとの特色をしっかり見ることが、素敵な学校生活を送るために大切となります。
