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1人1台のタブレット配布は学習に役立つ?①

今回は「1人1台のタブレット配布は学習に役立つ?」についての記事となります。

2019年に、日本の学校現場における「GIGAスクール構想」が始まりすでに5年が経ちました。学校現場ではタブレットを用いた学習を行うことが推奨されています。

かつてのように、黒板とチョークを用いた授業は少なくなりました。1日の授業で黒板を1回も使わないということも、最近の学校では珍しくありません。

今回はこのような、学校現場のICT化の中でも、特に「1人1台のタブレット配布を行い学習をする」ことの、学習効果について述べていきます。

先日、タブレット学習に関して、フィンランドにおける興味深い記事を見つけました。その記事を要約すると次のような内容になります。

「勉強はやっぱり鉛筆と紙!? フィンランドの学校で『脱デジタル化』取り組み ノートPC無償配布も成績は下降

学校教育現場のデジタル化は世界的に進んでおり、日本でも広がり始めている。先進的な取り組みと良好な結果で世界的に評価を得てきたフィンランドの公教育制度ももちろん例外ではない。しかし、フィンランド・リーヒマキの学校では、昔ながらの授業風景が展開されている。生徒はノートPCやタブレットではなく、『ペン(鉛筆)と紙』を使っているのだ。

フィンランドの親や教員の間では、デジタル機器の画面が子供に与える影響へ懸念が高まっていた。リーヒマキの取り組みに協力する専門家は『スクリーンの前で過ごす時間は最小限にすべきで、何時間も費やすのではなく、それより少ない時間にするべきだ』と述べた。

『脳はマルチタスクに非常に弱く、特に若年層ではなおさらだ上手に処理できない。(子供は)コンピュータで数学をして、インスタにメッセージがないか確認しに行き、また数学に戻って、さらにスナップチャットにやって、また数学に戻るということをやっている』と、実情を説明した。

フィンランドの10代の若者は現在、1日平均6時間もスクリーンを見つめているというデータがある。ペルトプロさんは、デジタル機器の過度の使用は、目の問題や不安の増大など、身体面・精神面両方のリスクを伴うと指摘する。フィンランド政府は、授業中に携帯電話などの個人用機器の使用を禁止する新たな法律の制定を計画している。

14歳のある生徒は、『ノートPCをもっと使うようになって、時々他のウェブサイトを見てしまうようになったのかも。重要なことに常に集中していたというわけではないかもしれない』と話した。

英語の教員は『若者たちが授業中により集中できるようになり、気が散ることが減ったと思う』と生徒の様子を話した。リーヒマキで起こっている“原点回帰”の状況を教える側も歓迎しているようだ。」

この記事によれば、かつて「学力が世界一高い国」と呼ばれたフィンランドで、近年、学力の低下が著しいことが述べられています。

それでは、なぜフィンランドの生徒の学力が下降し続けているのか。タブレット学習は良くないものなのでしょうか。次の記事ではタブレット学習のマイナス面、プラス面と、日本におけるタブレット学習の実態について述べていきます。