
塾が学校の定期テストを集めている|「学校対応」の本当の中身
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こんにちは。e!センセイ塾長の松尾です。「『うちの塾は◯◯中学のカリキュラムに対応』とホームページに書いてあったんですが、これって本当に学校と提携しているんですか?」——塾選びの際に、保護者の方から時々いただくご質問です。
結論:学校の定期テストを集めている塾は多いです。提携しているわけではありません
結論からお伝えします。地域の中学に通う生徒を集めている塾の多くは、生徒経由で学校の定期テストを回収・ストックしています。これ自体は珍しいことではありませんが、学校と提携しているわけではないので、ホームページに学校名が書かれていても誤解しないことが大切です。
この記事では、塾業界での過去テスト収集の実態と、保護者の方が塾選びで誤解しないために知っておきたいことをお伝えします。
元になった話:塾業界の「過去テストストック」
私自身がこのテーマで発信したところ、業界内外から多くの反応をいただきました(390件以上の「いいね」をいただきました)。
学校の定期テストを学習塾が生徒から回収して勝手にストックするのって、ルール上どうなっているんだろう。 大学生の時に地元の中学生が通う個別指導塾でアルバイトをしていた時、「◯◯中学の1年生の数学担当の△△先生が作った2学期の期末テスト」みたいな形でストック
塾長・松尾のXより
私自身、大学生時代に個別指導塾でアルバイトしていた頃、「◯◯中学1年生の数学担当の△△先生が作った2学期期末テスト」といった形で過去テストがストックされていました。これは私が関わってきた塾だけの話ではなく、地域に根ざした塾ではほぼ当たり前に行われている慣行です。
なぜ塾は学校のテストを集めるのか
塾が学校のテストを集める理由は、シンプルに塾生の定期テストの点数を上げやすいからです。「△△先生は最後に文章題を出す傾向がある」「◯◯先生は前半に語句問題が多い」といった出題のクセを把握できれば、対策の精度が大きく上がります。
学校サイドが特に咎めないこともあり、近隣の3〜4校分くらいなら塾側の負担も大きくありません。地域や塾文化によって温度差はあり、九州の塾は過去テスト収集が盛んと聞いたこともあります。

「学校名を売りにする塾」の見極め
問題なのは、「◯◯中学のカリキュラムに対応しています」と学校名を堂々と前面に出している塾です。これを見て「学校と提携しているのか」と保護者の方が誤解されることがありますが、ほとんどの場合学校との公式な提携関係はありません。
「数学は新演習・体系問題集、英語はニュークラウン・ニュートレジャーを使って学校に合わせています」というアピールも、学校と打ち合わせをしているわけではなく、塾側が学校で使用している教材に勝手に揃えているだけです。
誤解しがちなアピール文の例
「◯◯中学のカリキュラムに完全対応」「◯◯中学の生徒さん多数在籍」「◯◯中学の定期テスト対策をやっています」——これらは塾の独自対応であり、学校との公式な関係を示すものではありません。
確認すると安心な質問
「学校との公式な提携があるのか」「過去テストの収集はどこまでやっているか」「カリキュラム対応の具体的な中身」を入塾前に聞いてみると、その塾の立ち位置がはっきりします。
保護者が知っておきたい3つの視点
塾選びで「学校対応」を売りにされている場合、次の3点を確認してください。
ひとつ目は、「対応」の中身を具体的に聞くことです。学校で使う教材を揃えているだけなのか、過去テストの傾向分析もしているのか、答え方は塾によってまったく違います。
ふたつ目は、定期テスト対策と入試対策のバランスを確認することです。過去テスト傾向で定期テストの点数だけ上げても、入試では別の力が必要です。テスト点数を伸ばすコツの全体像は学校のテストの点数を伸ばすには?①もあわせてご覧ください。
みっつ目は、「学校対応」だけを過大評価しないことです。お子さまの伸びを決めるのは、講師の指導力・学習量・お子さま自身の取り組み方であって、過去テストの有無ではありません。

よくある質問
Q. 学校のテストを塾がストックすること自体は、ルール上問題ないのですか?
A. 学校が明示的に禁止していなければグレーゾーンとして黙認されていることが多く、業界では当たり前に行われています。学校側も塾に咎める動きが強くないのは、塾との関係性(私立校の場合は受験生の流入元)もあるためです。法的に何かに違反しているわけではありませんが、明確にクリーンな慣行とも言いきれない領域です。
Q. うちの子の塾が「◯◯中学対応」を売りにしていますが、効果はあるのですか?
A. 定期テストの点数アップという短期的な効果はあります。先生の出題傾向に合わせた対策ができるからです。ただ、定期テストの点を取りやすくする仕組みであって、本人の学力そのものを伸ばす保証ではありません。入試・模試の点数とは別で見る必要があります。
Q. 家庭教師には、学校対応の同じ仕組みがありますか?
A. 家庭教師の場合、お子さま個人に合わせた指導なので「過去テストのストック」というよりも、お子さまが持ち帰る過去テストを一緒に分析する、というスタイルが一般的です。学校ごとに大量にストックされているわけではないので、より個別性の高い対応になります。
出典・参考
本記事の内容は、塾長・松尾本人が大学生時代から個別指導塾・学校教員として関わってきた20年の経験を、自身のX投稿としてまとめたものです。特定の塾・学校を指すものではなく、業界の慣行についての観察です。
e!センセイの考え
「◯◯中学対応」と書かれた塾を見たら、「対応の中身は何か」を一段深く確認することが、お子さまにとって本当に合う塾を選ぶ近道です。
e!センセイでは、お子さま個人の状況に合わせて指導してくれる家庭教師を、地域・科目から探すことができます。

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