
クラスで一番勉強が苦手な子のイメージ|世間と現場の決定的なズレ
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こんにちは。e!センセイ塾長の松尾です。「うちの子は塾でちゃんと丁寧に教えてもらえば、テストの点数はある程度取れるようになりますよね?」——保護者の方との面談でよくいただくご相談です。
結論:「勉強が苦手」の認識は、世間と現場で大きくズレています
結論からお伝えします。一般に「クラスで一番勉強が苦手な子ども」と想像されている姿は、実は公立学校の中で言うと上位20%くらいのラインの生徒です。世間のイメージと、現場で本当に勉強が苦手な子の姿は、想像以上にかけ離れています。
「丁寧に教えればわかる」「動画授業を見れば自分で克服できる」——これらが片方でも当てはまるのは、すでに学力上位の子たちだけです。本当に勉強が苦手な子は、その手前のところで止まっています。この記事では、現場で20年見てきた「本当の姿」と、保護者の方にできる関わり方をお伝えします。
元になった話:他業界の方との会話で気づいたズレ
私が改めてこのテーマで発信したところ、共感のコメントが多数寄せられました(4,700件以上の「いいね」をいただきました)。世間の認識と現場のズレは、教育業界の人だけが感じているものではないようです。
世間の人が考える「クラスで1番勉強が苦手な子ども」のイメージは、実際の公立学校で言えば上位20%くらいのラインの生徒たちです。 定期的に別の業界の人たちと話す機会があるのですが、教育業界で働いていますと自己紹介をすると、必ず言われることがあります。「最近
塾長・松尾のXより
私自身、教育業界以外の方と話していると、「最近は動画授業も充実しているし、勉強が苦手な子でも自分で克服できていいですね」「個別指導塾がこれだけあるんだから、丁寧に説明すれば点数取れますよね」とほぼ毎回言われます。1回や2回ではないので、これがおそらく世間の標準イメージなのだと感じています。
公立学校で本当に勉強が苦手な子の姿
ここから先は、教育業界以外の方には少し驚かれる話かもしれません。それでも、お子さまの学習を支える保護者の方には知っておいていただきたい現実です。
公立中学校で本当に勉強が苦手な層の子は、まず字の読み書きが追いついていません。普通の日本語の文章が読めず、テストの答案を見ると、問題と全く関係のないことを解答用紙に延々と書いてしまうこともあります。黒板に書かれた字をノートに写すことすら、最後までついていけないことがあります。
こうしたお子さまは、決して珍しい存在ではなく、どこの公立学校にも一定数いらっしゃいます。読み書きの土台が弱い段階で、英語の文法や数学の方程式を「丁寧に説明する」だけでは、当然届きません。動画授業を一人で見て理解するというのも、字を追うこと自体が大変なので、現実的には選択肢になりません。
土台となる「読む力」「書く力」がどれほど学習全体を支えているかは、国語の読解力を伸ばすにはでも詳しくお伝えしています。読み書きの基礎が崩れているお子さまには、教科の問題演習よりも前にケアすべきものがあります。

なぜ世間と現場でこれほどズレるのか
ズレの正体はシンプルです。社会で活躍されている多くの方ご自身、そしてそのお子さまの大半は、すでに学力ピラミッドの上位層にいらっしゃいます。職場や周囲のお子さまの「苦手な子」を想像しても、それは現場感覚では中位以上にあたります。
メディアで紹介される教育論や勉強法も、結局のところ「ある程度の基礎学力がある層」を前提に語られているものがほとんどです。読書習慣・自学自習・タブレット学習・動画授業——どれも前提として「字が読めて、内容を追える」ことを当然視しています。本当に苦手な層の子の生活実態は、ここから完全に抜け落ちています。
国の定める教育目標や指導要領も、こうした層の存在をどこまで前提にできているのか、現場の感覚としては正直疑問が残ります。
保護者にお伝えしたいこと
ここまでの話は、ご自身のお子さまについてすぐに当てはまるものではないかもしれません。それでも、保護者の方に意識していただきたいことが2つあります。
1. お子さまの「実際の位置」を冷静に把握する
校内順位だけでなく、模試の偏差値や全国基準でお子さまがどの層にいらっしゃるかを見ておきます。「学校で平均」は全国基準では位置が大きく変わることがあります。位置がわかると、必要な手の打ち方が見えてきます。
2. 「読み書き」に違和感を感じたら、早めに専門の手を借りる
音読が極端に苦手・板書が追いつかない・答案が問題と噛み合わない、といった様子が続く場合は、学校の通級指導教室や教育相談センター、医療機関などへの相談も選択肢に入れます。学習の遅れの原因に、教科指導とは別の支援が必要な特性が隠れているケースもあります。
発達の特性が背景にあるお子さまへの関わり方は、発達障害のお子さまと家庭教師でも詳しくお伝えしています。「教えてもらえば点数が取れる層」と「その前のケアが必要な層」を見極めて、お子さまに合った打ち手を選ぶことが大切です。

よくある質問
Q. うちの子は学校のテストで平均点くらいです。これは「上位20%」に入っているのですか?
A. 学校によって平均点の意味が異なるので一概には言えませんが、公立中学で定期テストの平均点を安定して取れているお子さまは、全国基準で見ると中位〜やや上位の層に入っていることが多いです。「平均が取れている=勉強が苦手」と捉えるよりは、伸ばす余地のある層と考えていただくのが現実に近いと思います。
Q. 動画授業や個別指導塾なら、どの子でも成績は伸ばせますか?
A. ある程度の基礎学力(字を追って読める・文章を理解できる)がある層には大きな効果があります。一方で、読み書きの土台がまだ整っていないお子さまの場合は、いきなり動画や個別指導を入れる前に、土台のケア(音読・読み書きの基礎・場合によっては専門機関の支援)を並行する方が遠回りに見えて結果的に伸びることが多いです。
Q. 「学校では真ん中くらい」と本人は言っていますが、実際の力を知るには?
A. 本人の感覚と実際の位置はズレやすいものです。学校外で受ける模試(公開模試)の結果が一番客観的です。塾の入塾テストも、学年全体の中での位置を知る手がかりになります。位置が分かることで、お子さまに必要な手の打ち方が大きく変わります。
出典・参考
本記事の元になっているエピソード(他業界の方との会話の傾向)は、塾長・松尾本人が教育業界20年の中で繰り返し経験してきた内容を、自身のX投稿としてまとめたものです。
e!センセイの考え
お子さまの「今いる位置」を正しく把握できれば、必要な打ち手は見えてきます。大切なのは、世間のイメージではなくお子さま自身の実際の状況から逆算することです。
e!センセイには、お子さまの状況を丁寧に見立てたうえで指導の段取りを組める家庭教師が登録しています。お子さまに合った家庭教師を探すことができます。

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