e!センセイ
苦手な生徒と粘り強く向き合う家庭教師のイラスト

勉強が苦手な生徒の点数を伸ばす|本当に大変な仕事の中身

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こんにちは。e!センセイ塾長の松尾です。「個別指導なら、生徒のレベルに合わせて説明をすればよいので、成績を伸ばすことは簡単ですよね?」——特にこれからだ家庭教師を始める方がよく描かれているイメージです。

勉強が苦手な生徒の点数を伸ばす仕事は、想像以上に「格闘」です

個別指導や家庭教師で「勉強が苦手な生徒の点数を伸ばす」仕事は、授業というより毎回が格闘です。世間が描く「分からないところを丁寧に教える」イメージとは、現場の景色がまったく違います。

この記事は、難関校合格を支える先生方とは違う角度で、勉強が苦手な生徒を毎週手放さずに伸ばし続ける講師の仕事の中身に光を当てます。家庭教師選びの目線にもつながるお話となります。

元になった話:草の根の個別指導を支える人たち

私自身がこのテーマで発信したところ、現場で頑張る講師の方々から多くの反応をいただきました(660件以上の「いいね」をいただきました)。

塾の個別指導で勉強が苦手な生徒の点数を伸ばす、どこにでもある仕事ですが本当に大変な仕事なんです。 教育業界では、難関校合格に向けて授業をしている先生が目立ってしまいます。でも自分は勉強が苦手な生徒と格闘している大学生のアルバイトの人、こういう人がもっと注塾の個別指導で勉強が苦手な生徒の点数を伸ばす、どこにでもある仕事ですが本当に大変な仕事なんです。 教育業界では、難関校合格に向けて授業をしている先生が目立ってしまいます。でも自分は勉強が苦手な生徒と格闘している大学生のアルバイトの人、こういう人がもっと注目されて欲しいと思っているんです。 生徒が授業の初めに「今日は学校で現在完了形を習ったけど、この問題が分からないから教えて!」「先生、数学の教科書のこの問題が分かりません!」、多くの方がイメージする個別指導のイメージはこんな感じなのでしょう。 実際にはこんな光景はありません。そもそも学校で習っている単元名を言える、学校で教科書のどのページを進めているかが言える、自分が何が分かっていないのかが言える、その時点で勉強が苦手ではありません。 自分は個別指導業界にいたころ、偏差値20台、時には偏差値10台の生徒と格闘してきました。2時間ミッチリと丁寧に授業をし、授業中はあの手この手を使って同じことを何度も説明します。その場で生徒が少し分かったような顔をすることがあっても、次の日にテキストの同じページを開いて見せると、そのページを見た記憶がないと平然と言われてしまうのです。 三単現のsが分からない高校3年生、代入が全くできない高校2年生、約分を聞いたことすらない高校1年生、そんな生徒にテストで点数を取らせるのは、授業というよりも格闘です。 自分はもう個別指導業界からは離れてしまいました。でも個別指導で生徒に熱心に教えている大学生の姿を見ると、教育を草の根で支えているのはこのような人たちなんだよなと感じています。

塾長・松尾のXより

塾業界では「〇〇中学合格!」「〇〇大学合格!」など、難関校合格に向けた実績が目立ちます。そのため授業をされる先生の中でも、どうしても上位層に向けて授業を行う先生が目立ちますが、私自身は勉強が苦手な生徒さんと毎週格闘している大学生のアルバイト講師の方こそ、もっと注目されてほしいとずっと思っています。教育を草の根で支えているのは、こういった人たちだからと考えているからです。

世間が描く個別指導と、現実の景色

世間が描く個別指導の光景は、おそらく次のようなものです。

「今日は学校で現在完了形を習ったけど、この問題が分からないから教えて」「先生、数学の教科書のこのページが分かりません」——生徒さんがピンポイントで質問を持ち寄り、先生が丁寧に説明する。

実際にはこういう光景はほぼ起きません。学校で今どの単元をやっているか・教科書のどのページを進めているか・自分が何が分からないかを生徒さん自身が言える時点で、その子は勉強が苦手な層ではありません。世間と現場の認識のズレについてはクラスで一番勉強が苦手な子のイメージ|世間と現場の決定的なズレも併せてご覧ください。

想像と現場の個別指導の景色のギャップのイラスト

「格闘」になる中身

私自身が個別指導業界で関わってきた中には、偏差値30台、ときには20台のお子さまも少なくありませんでした。2時間ミッチリと丁寧に授業をし、あの手この手で同じことを何度も説明します。

その場では少し分かったような顔をしてくれることもあります。ところが翌週、同じテキストの同じページを開いて見せると、「このページを見た記憶がない」と平然と言われる——そんな景色が日常です。

三単現のsが分からない高校3年生

中1英語の核がすっぽり抜けたまま高校3年生まで来てしまった生徒さん。文法用語からではなく、まず動詞という概念のところから何度もやり直します。

代入が全くできない高校2年生

「xに3を代入してみよう」が成立しません。中1数学の文字式から戻り、毎週同じ操作を繰り返し体に覚えてもらいます。

約分を聞いたことすらない高校1年生

小学校5年生で習う分数の基本が抜けています。テキストの計算問題を解く前に、まず分数とは何かから始めます。

こうしたお子さまにテストで点数を取らせるのは、授業というよりも格闘です。下学年に戻って計算からやり直す方針については、数学(算数)はまず計算力からもあわせてご覧ください。

下学年の単元に戻って土台を積み直す指導のイラスト

保護者の方に知っておいてほしいこと

個別指導や家庭教師を選ぶ際、保護者の方には次のことを知っておいていただきたいです。

ひとつは、勉強が苦手な層の指導は短期間では結果が出にくいということです。半年〜1年の単位で粘り強く伴走できる体制かどうかを、最初に確認してください。授業内容に関する説明の上手さも大切かもしれませんが、わが子に粘り強く接してくれるかどうかが、家庭教師選びで最も大切なポイントです。

もうひとつは、「合格実績」だけで講師を選ばないことです。難関校合格を実現する先生の指導法と、苦手なお子さまを毎週ねばり強く伸ばす先生の指導法は完全に別物です。失敗例については失敗する家庭教師選び|現場で見てきた5つの実例と対策に整理しています。

よくある質問

Q. 個別指導なら誰でも丁寧に教えてくれて成績が上がるイメージでしたが、違うのですか?

A. 丁寧に教えていただけるのは事実ですが、それで成績が上がるかどうかは、かけた時間などによります。中学英語の文法や小学校の計算が抜けている場合は、その単元を遡って積み直す時間が必要で、丁寧な解説だけでは届きません。テストの結果が出始めるまでに多くの授業時間を要することを理解しておくと良いでしょう。

Q. 勉強が苦手な子をしっかり伸ばしてくれる講師は、どう選べば?

A. 「分からないところは何でも質問してね」というスタンスより、「今どこから抜けているかをこちらで見立てて、戻る単元を一緒に決めましょう」と言ってくれる講師を選んでください。生徒からの質問を待ちタイプではなく、能動的に診断してくれる人が苦手な層には合います。

Q. 大学生のアルバイト講師でも大丈夫ですか?

A. むしろ「勉強が苦手な層を本気で伸ばしている」のは大学生のアルバイト講師の方々であることが多いです。重要なのはプロ・大学生という肩書よりも、その人が「下学年に戻って積み直す」やり方を理解しているかどうか。体験授業で「何から戻すか」の話ができる人なら、年齢に関わらず信頼できます。面談や初回の授業などで、粘り強く指導をしてくれる先生を選ぶのが「良いです。

出典・参考

本記事のエピソード(偏差値20台・10台のお子さまの指導現場の話)は、塾長・松尾本人が個別指導業界で関わってきた20年の経験を、自身のX投稿としてまとめたものです。

e!センセイの考え

勉強が苦手なお子さまの点数を伸ばす仕事は、派手ではないけれど教育の根っこを支えている仕事です。家庭教師を選ぶときは、ぜひ「うちの子の今を粘り強く見てくれる人か」を最優先にしてください。

e!センセイには、苦手なお子さまの土台から伴走できる家庭教師が登録しています。お子さまに合った家庭教師を探すことができます。

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