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教科書を普通に読み取る中学生のイラスト

学力が高い子の最大の特徴は「文章を普通に読める」こと

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こんにちは。e!センセイ塾長の松尾です。「うちの子は計算はできるのに、文章題になると急に間違えるんです」「読書感想文を書かせるとボロボロで……」——保護者の方からのご相談で最も多いのが、この「読む」ことに関する事項です。

学力が高い子の最大の特徴は「文章を普通に読める」こと

学力が高いお子さまに共通しているのは、「教科書や問題文を普通に読める」というシンプルな能力です。これは難しい文章を読解する力というよりは、文章を普通に読む能力のことを指します。

「普通に読むだけなら誰でもできるでしょう」と思われるかもしれません。ところが現場で生徒さんを見ていると、文章を普通に読める子はむしろ少数派です。この記事では、「普通に読める」が何を指すのか、読む力が育っていないサイン、家庭でできる育て方をお伝えします。

元になった話:「学力が高い子の特徴」を研究した結論

私がこのテーマで発信したところ、保護者の方からも教育関係者からも共感をいただきました(1,000件以上の「いいね」をいただきました)。

ある研究者の方が、「学力が高い子どもが持つ特徴」について研究をされていました。その結論は「文章を読む能力があること」でした。これは自分が学習指導を行っていて、非常に納得がいく結論でした。 これは高い読解力を指しているというよりも、普通に読む能力を指していある研究者の方が、「学力が高い子どもが持つ特徴」について研究をされていました。その結論は「文章を読む能力があること」でした。これは自分が学習指導を行っていて、非常に納得がいく結論でした。 これは高い読解力を指しているというよりも、普通に読む能力を指していると思います。普通に読むなら誰にでも出来るだろうと思われるかもしれません。しかし文章を普通に読める人は少数派で、大半の生徒は文章を読む能力どころか、その習慣すらない印象です。 文章を読む能力があれば、どの教科に取り組んでもかなり高いレベルでこなせます。算数の文章題でハチャメチャな計算をしているのも、算数の力というよりは普通に文章を読む力でしょう。 読み・書き・計算が学習の根本を支える能力と言われますが、その中でも読むことが最も基本、という研究結果は、かなり頷ける事実でした。

塾長・松尾のXより

「読み・書き・計算が学習の根本を支える」と昔から言われますが、その中でも「読む」が最も基本という研究結果は、20年の指導現場の感覚にぴったり重なります。

「普通に読める」とはどういうことか

ここで言う「普通に読める」とは、「教科書の本文や問題文を、書かれているとおりに頭の中に再構成できる」ことです。難解な評論を解釈する高い読解力ではなく、もっと素朴で基礎的な能力を指します。

具体的には次のようなことが「普通に」できる状態です。

問題文に書かれている条件を順番に把握できる

「Aさんは時速4kmで30分歩いた後、時速6kmで20分歩きました」と書かれていたら、頭の中で「歩いた→4km/h × 30分」「次に→6km/h × 20分」と順番に再現できる。

教科書の説明を、自分の言葉で短く言い換えられる

授業や教科書を読んだあとに「この章は何の話だった?」と聞いて、要旨を一言で答えられる。完璧でなくても構いません。

「いつ・どこで・誰が・何を」を区別して読める

1つの段落の中で、登場人物・時間・場所・出来事の役割を取り違えない。物語文でも歴史の文章でも、ここがズレると全てが崩れます。

これができていれば、どの教科に取り組んでも、かなり高いレベルでこなせます。逆にここが揺らいでいる状態で英語や数学だけを補強しても、底が抜けたバケツに水を入れているような状態になります。

文章を頭の中で正確に再構成して読む様子のイラスト

「読む力」が育っていないサイン

次のような様子が続く場合は、教科の前に「読む力」のケアが必要なサインかもしれません。

算数の文章題で、ハチャメチャな計算をする

問題文に出てきた数字をその場の雰囲気で掛けたり割ったりして、明らかに条件と噛み合わない計算式を書いてしまう。これは算数の力というより読む力の問題であることが多いです。

問題で問われていることと違うことを答える

「主人公はなぜ泣いたのですか」と問われているのに、主人公がどこに行ったかを答える。質問の主語・目的語を読み飛ばしているサインです。

本を読む習慣がほぼない

字を読むこと自体に慣れていないと、長い問題文を見た瞬間に頭がフリーズします。中学受験・高校受験・大学受験のいずれも、問題文の長文化が年々進んでいます。

文章題で手が止まるお子さまの共通点は算数(数学)の文章題が苦手な生徒の共通点にも整理しています。本当に「読む力」の土台に課題がありそうな場合の見立てについては、クラスで一番勉強が苦手な子のイメージ|世間と現場の決定的なズレもあわせてご覧ください。

家庭でできる「読む力」の育て方

「読む力」は短期間で劇的には伸びませんが、毎日少しずつ積み上げると確実に効きます。家庭で取り入れやすい3つの工夫です。

1つ目は「教科書の音読」です。新しい単元に入った週は、その章を音読してから自分の言葉で要約してもらいます。1回5分で十分。書いてあることを「自分の言葉に変換する」習慣をつけます。音読の一番のメリットは「目で単語を飛ばし読みすることなく、一字一字を読む」ということです。文章が読めない人の特徴は、そもそも文章自体を読まず、単語のみを斜め読みしていることが多いのです。

2つ目は「問題文を読み終わったら、目を上げて条件を口で言う」ことです。算数や理科の問題で「問題、もう一度言ってみて」と声をかけると、本人が読み飛ばしていた条件が露わになります。これだけで文章題の正答率は上がります。

3つ目は「家庭の会話に『その本どんな話だった?』を入れる」ことです。読んだ本・観たアニメ・観た動画——内容を自分の言葉で要約する場を日常的に作ると、要点を拾う筋力が育ちます。読解力を伸ばす具体的なステップは国語の読解力を伸ばすにはにまとめています。

よくある質問

Q. うちの子は本をよく読むのに、なぜ国語の点数が伸びないのでしょうか?

A. 「楽しんで読む」と「正確に読む」は別の力です。物語の流れを追う読み方が習慣化していると、評論文や問題文の「条件を正確に拾う読み方」が育っていないことがあります。お気に入りの本以外も、教科書や問題文を音読+要約する練習を週に数回挟むと、両方の読み方が育ちます。

Q. 計算は速いのに、文章題で急に点を落とします。算数の問題ですか、国語の問題ですか?

A. 多くの場合、算数の力よりも「文章を読む習慣」の問題です。問題文を読み終えた直後に、本人に「何が問われているか口で言ってみて」と確認するクセをつけるだけで正答率が上がります。読む段階で躓いていることが多いので、計算ドリルを増やすより読み方の訓練が効きます。

Q. 読書習慣がなく、本を勧めても嫌がります。何から始めれば?

A. いきなり本に向かわせなくても大丈夫です。お子さまの興味のあるテーマの短い記事(スポーツ・ゲーム・好きなアイドルの紹介など)を一緒に読み、「どんな話だった?」と一言聞くところから始めます。「字を追って中身を再構成する」という運動を日常に入れることが目的です。

出典・参考

本記事冒頭で紹介した「学力が高い子どもの特徴は文章を読む能力」という研究結果は、塾長・松尾本人が以前に聞いた研究の内容を、自身のX投稿としてまとめたものです。研究者名・発表媒体は特定できておらず、伝聞であることを明示しています。なお同主旨の研究は、新井紀子氏「教科書が読めない子どもたち」(東洋経済新報社)など、国内でも複数の指摘があります。

e!センセイの考え

教科の点数を上げる前に、「文章を普通に読める」という土台が育っているかを見ることが、結果的にどの教科にも効きます。お子さまの伸び悩みの正体が「読む力」にあるケースは想像以上に多いです。

e!センセイには、教科指導と並行して「読む力」の土台から見立ててくれる家庭教師が登録しています。お子さまに合った家庭教師を探すことができ、国語の家庭教師を探す 専用ページもあわせてご覧ください。

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