
「受かる雰囲気」の正体|ブレない気持ちは家庭で作られる
公開
こんにちは。e!センセイ塾長の松尾です。「うちの子、模試の判定が悪いんです。志望校を下げたほうがいいでしょうか」——受験期になると、保護者の方からこうしたご相談をたくさんいただきます。
受かる受験生に共通するのは「ブレない気持ち」。それは家庭でも作られます
模試の判定だけでは予測できない「受かる受験生」の共通点は、志望校に対してブレない気持ちを持っていることです。そしてそのブレない気持ちは、本人の意志だけでなく、家庭の関わり方によって作られます。
この記事では、ある進学校の先生の言葉「受かる受験生は、受かる雰囲気のある受験生」というシンプルな答えを起点に、その雰囲気の正体と、保護者の方が家庭でできることをお伝えします。
元になった話:関西トップ進学校の先生のシンプルな答え
私自身がこの話を発信したところ、受験を控えるご家庭から多くの共感をいただきました(720件以上の「いいね」をいただきました)。
自分が受験生だった頃、関西でトップと言われる進学校の先生が、受験生から質疑応答の機会を設けていました。 その中で、「受かる受験生はどんな受験生でしょうか」という質問が出ました。その時にこの先生はこのように答えていました。 「受かる受験生の特徴は、受かる
塾長・松尾のXより
渡しが受験生だった当時、この先生のお話を聞きました。「雰囲気なんて言葉を使わずに、もっと具体的なことを教えてほしい」と感じていましたが、教育業界で20年間経験を積んだ今振り返ると、「受かる雰囲気」というのは受かる受験生の特徴を本当に的確に表していた言葉だと思います。
「ブレない雰囲気」の正体
私が現場で考えた「受かる雰囲気」の正体は、「志望校に向かう前提が、本人の中で揺らがない」ことです。
受かるお子さまは、模試で悪い判定が出てきても、「ここから何を学んで本番に活かすか」の話を本人から自然としてきます。受験する前提で、ただ目の前の課題を解こうとしているのです。模試結果は、進路を考え直す材料ではなく、対策のヒントとして使われています。
一方、受からない雰囲気のお子さまは、模試で少し悪い結果が出ると、「志望校を受けるかどうか」自体に迷いが出てきます。話の内容や表情から明らかに伝わってきます。模試の判定の意味を正しく理解しておくことも、迷いを減らす助けになります。詳しくは模試の判定の読み方|A〜E判定の本当の意味と使い方もあわせてご覧ください。

周囲がブレると、本人もブレます
ここからが大事なお話です。お子さまがブレない受験生でいられるかどうかは、周囲がブレないかどうかに強く影響されます。特に保護者の方の影響は、私が見てきた限り想像以上に大きいです。
受からない雰囲気のあるお子さまの背景を見ると、保護者の方が焦ったりブレたりしていることが少なくありません。模試の判定で1度E判定が出ただけで「やっぱり志望校を変えよう」とお子さまに話してしまったり、表情に焦りが出てしまったり。本人の模試結果が悪いタイミングこそ、周囲がブレない姿勢を見せることが本当に大切です。
実際、受験直前まで判定がE〜D続きでも合格していくお子さまを何人も見てきました。その共通点は、ご家庭の中で「受験する前提」の会話が最後まで崩れなかったことです。直前期の逆転合格の実例は逆転合格の秘訣は〇〇にあった①にもまとめています。
「ブレない家庭」のためにできる3つのこと
保護者の方がブレないために、具体的にできることを3つ挙げます。
1. 判定が悪いときほど、本人の前で「変えよう」と口にしない
志望校変更の判断は、必要があれば最後の最後で構いません。判定が悪いタイミングで保護者の方が口にすると、本人はその瞬間から迷い始めます。判断は最後でも遅くないと知っているだけで、家庭の会話が変わります。
2. 「次に何をするか」の話だけを家でする
模試後の家庭の会話を「結果の評価」ではなく「次の1週間で何をやり直すか」に揃えます。受かる受験生のご家庭では、模試の話題が自然と「次の対策」に着地します。
3. 保護者自身が「腹を括る」
受験は本人のものですが、保護者の方が「結果がどうあっても、ここまで来た本人を尊重する」と腹を括ることが、家庭の空気を一番安定させます。逆に保護者の方が結果に一喜一憂するご家庭は、本人も振り回されます。
受験直前の最後の声かけの作法は入試応援って何のためにするの?に整理しています。

よくある質問
Q. 模試の判定がずっとE判定です。志望校変更は本当にしなくていいのですか?
A. 「絶対に変えなくていい」とまでは申し上げられません。ただ、判定が悪いタイミングで親子で話し合って決めるのは避けてください。本人が迷い始めた瞬間に対策の手が止まります。志望校を見直すなら、模試の結果を踏まえつつも「受験する前提でやれることをやり切ってから、最後に冷静に判断する」のが現実的です。
Q. 本人が弱気になってきています。どう声をかければ?
A. 「大丈夫」と保証する言葉より、「次の模試まで何を直すか一緒に考えよう」と未来の行動の話に切り替えるのが効きます。気持ちを問うと迷いが膨らみますが、行動の話に変えると本人の意識が手元の課題に戻ります。
Q. 周囲がブレないと言っても、保護者として本当に不安です。どうすれば?
A. 不安を本人の前で見せないことと、不安をなくすことは別物です。保護者の方の不安は、塾の先生・家庭教師・友人など本人以外の場所で吐き出してください。本人の前では「次の手」の話だけをする、と決めるだけで、家庭の空気は変わります。
出典・参考
本記事冒頭で紹介した進学校の先生のお話は、塾長・松尾本人が受験生時代に直接聞いた内容を、自身のX投稿としてまとめたものです。先生の所属校・お名前は伏せています。
e!センセイの考え
受験を支えるのは本人の意志ですが、その意志を揺らがせないのは家庭の空気です。判定の数字よりも、家庭の中で受験する前提が最後まで崩れないことが、合格を引き寄せます。
e!センセイには、お子さまの受験を保護者の方と一緒に並走してくれる家庭教師が登録しています。受験を支えてくれる家庭教師を探すことができます。

