
「単語も文法も分かるのに英語の長文が読めない」のなぜ
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こんにちは。e!センセイ塾長の松尾です。「うちの子、英単語も文法もできているはずなのに、長文の意味が取れないんです」——高校生の英語のご相談で、本当によくいただくお話です。
結論:英語の長文が読めない原因は、英語の外にあることが多いです
結論からお伝えします。「単語も文法も分かるのに長文が読めない」場合、原因は英語そのものではなく、内容の論理的な構造を読み解くリテラシーにあります。難関大学の長文には、科学の実験や論述の流れなど、英語の外側で身につけるべき「考え方」が前提として組み込まれています。
この記事では、英語指導の現場で頭を抱えるこのパターンの正体と、家庭でできる打ち手をお伝えします。
元になった話:指導現場でも頭を抱える「読めない理由」
私自身がこのテーマで発信したところ、英語指導をされている方々から多くの反応をいただきました(380件以上の「いいね」をいただきました)。
高校生に英語を教えていると、「長文に出てくる英単語も文法も全部わかるが、文章が何を言っているのか分からない」という生徒に定期的に出会います。 このような生徒への適切な指導方法がなかなか見つからず、指導側としては頭を抱えてしまいます。 例えば難関大学の長
塾長・松尾のXより
難関大学の長文読解では、科学の実験のような題材で「仮説→実験→検証→結論」という論理の流れが出てきます。この論理の運び方そのものに馴染みがないと、英語の単語や文法を全て理解できていても、文章全体が何を言っているのかが見えなくなります。
「英語の外側」で求められるリテラシー
難関大学の英語長文で求められる「英語の外側」の力には、主に次の3つがあります。
1. サイエンスの論理(仮説→実験→検証)
実験結果の解釈、対照群の意味、限界の述べ方など、理系の論述の型に慣れている必要があります。日本語でも触れたことがないテーマだと、英語にする前段で詰まります。
2. 論説文の構造(主張→根拠→反論→再反論)
現代文で扱う論述の構造そのものです。日本語の論説文を読み慣れているかどうかが、英語長文の理解度に直結します。
3. 一般教養・社会の知識
経済・歴史・哲学・気候変動などの社会的話題が題材になります。前提知識がゼロだと、文の意味は取れても主張が頭に入りません。
本記事のテーマは、「学力が高い子の特徴は文章を普通に読めること」という別記事の延長線上にあります。詳しくは学力が高い子の最大の特徴は「文章を普通に読める」こともあわせてご覧ください。

家庭でできる打ち手
「英語の単語と文法は固めた、でも長文が伸びない」という段階で詰まったときに、家庭でできる打ち手は次の3つです。
ひとつ目は、日本語の現代文・論説文を意識的に読むことです。新聞のオピニオン欄・新書・科学読み物など、論述構造を持つ日本語に触れる時間を週に何時間か作ります。英語の前に日本語で論述に慣れる、というステップです。
ふたつ目は、「日本語訳の精読」を一段深くすることです。長文問題の解答後、日本語訳を「英語的に正しい」だけでなく「日本語として何を言っているのか」レベルで読み直します。本文の主張・根拠・反論を、本人の言葉で要約してもらいます。
みっつ目は、「家庭で社会・科学の話題を会話に入れる」ことです。これは1記事だけでは身につかないものなので、国語の問題集では届かないもの|家庭の「話す文化」が学力をつくるもあわせて取り入れてみてください。

よくある質問
Q. 英単語と文法をもっと固めれば、長文が読めるようになりますか?
A. ある段階までは効きますが、難関大学レベルになると単語と文法だけでは打ち止めになります。「単語も文法もできているのに読めない」段階に来ているお子さまの場合、英語の演習を増やすよりも、日本語の論述に触れる時間を増やすほうが結果的に効きます。
Q. 理系志望なのに国語や日本語の文章を読むのは時間の無駄では?
A. 理系志望こそ、論理的な文章を日本語で読む経験が効きます。難関理系の英語長文は科学的論述が多く、そこで問われる力は数学・物理の解答記述にもそのまま使えます。「英語の長文対策=日本語の論述読みのトレーニング」と捉えると、時間配分の優先順位が変わります。
Q. 家庭教師には、こうした「英語の外側」までは見てもらえますか?
A. 見られる先生もいらっしゃいます。体験授業で「長文の意味が取れない原因が英語の外側にあるかも、と感じています」と伝えてみてください。日本語の論述に触れる宿題を出してくれる先生もいますし、現代文と英語を横断して見てくれる先生もいらっしゃいます。
出典・参考
本記事の内容は、塾長・松尾本人が高校生に英語を指導してきた現場での観察を、自身のX投稿としてまとめたものです。
e!センセイの考え
「単語と文法はやったのに読めない」段階に来たら、英語の中ではなく外側に手を入れるのが近道です。日本語で論理的な文章に触れる時間が、英語の長文を支えます。
e!センセイには、英語と現代文を横断して見てくれる家庭教師が登録しています。お子さまに合った家庭教師を探すことができ、英語の家庭教師を探す 専用ページもあわせてご覧ください。

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