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スポーツと学力の関係

こんにちは。今回は「スポーツと学力の関係」についての記事となります。

受験を目指して日々勉強に励む生徒の中には、習い事や部活、クラブチームなどで、日常的にスポーツをしているケースがあります。

このスポーツに関して、特に小中学生の保護者の方から次のような相談が多くされています。「スポーツの習い事は時間も多く取られるし体力的にも大変。勉強のことを考えて、やめさせたほうが良いのでしょうか」というものです。

確かに中学校の部活動などを見ていると、文化部と運動部の負担の差は大きいように見えます。運動部の場合は土曜日や日曜日に試合が組まれることも多く、勉強との両立は、特に子どもにとっては厳しいようにも見えます。

そこで先のような相談をされる方が多くなるのでしょう。

しかしこの相談には、科学的な根拠をもった回答が可能です。なぜなら、子どもの学力とスポーツ経験には正の相関があることが、既に知られているからです。つまり、日常的にスポーツをする方が、学力は伸びやすいことが明らかになっているのです。

これは不思議に思われる方もいるでしょう。スポーツをやめれば、その分の時間を勉強にあて、学力は伸びていきそうです。

しかしそのように単純にはいきません。なぜならスポーツのみならず、子どもが好きなことをする時間を60分減らしたとしても、勉強にあてる時間はせいぜい2分程度しか増えないことが分かっています。

日常的にスポーツをしている人は、スマートフォンやテレビを眺めて何となく過ぎて行ってしまう、いわゆる受動的な時間が減ることも分かっています。

そのような傾向から、日常的にスポーツを取り入れることで、子どもの学業成績が上がることが、研究から明らかになっています。

そのため、「勉強のためにスポーツはやめた方が良いですか?」という相談には、科学的根拠を持って回答することができます。「やめない方が勉強にも良い影響があります」ということですね。

スポーツをやめればその分を勉強にあてて成績が上がるんじゃないか、と安易に考えず、しっかりと勉強に向き合う姿勢を変えていくのが良いでしょう。

またスポーツ経験とと学力の関係には男女差があり、特に女子の方が、スポーツをすることによる学力の伸びが大きいことが分かっています。

スポーツをしている子どもは、自尊心が高くなる傾向があり、受験などのプレッシャーにも強いことも知られています。この傾向も男子よりも女子の方が高いようです。

スポーツを楽しみながら、日々の勉強もこなしていきましょう。